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広島AIプロセスへの参画を、技術による貢献へ――AIアシュアランスが目指す国際的な役割

執筆者の写真: kanna qed
kanna qed
12 分前
読了時間: 5分

AIガバナンスの理念を、第三者が検証できる技術へ。国や企業を越えて、安心してAIの判断を採用・実行できる社会を目指す。


AIの安全性を「信頼」だけで終わらせない

AIは、企業や行政の意思決定を大きく変えようとしています。

しかし、AIが優れた提案を行うことと、その提案を社会の中で安全に採用・実行できることは、同じではありません。

例えば、AIが配送の最適化を提案しても、品質や安全の条件を満たしていなければ実行できません。行政がAIで回答案を作成しても、根拠や利用条件を確認できなければ、そのまま住民に提供するべきではありません。

AIの性能を高めることと、その判断を採用してよいかを検証すること。

私たちは、この二つを接続する技術が、今後のAI社会に不可欠になると考えています。


広島AIプロセス技術参画ビジョン
広島AIプロセス技術参画ビジョン

広島AIプロセスの理念を、社会で機能する技術へ

2023年のG7広島サミットを契機に始まった広島AIプロセスは、安全、安心で信頼できるAIの実現に向け、国際的な指針や行動規範を形成してきました。

2026年3月に公表された「広島AIプロセス・フレンズグループ アクションプラン2026」でも、AIガバナンスの推進と社会実装が重要な方向性として示されています。

当社が発起・技術協力を担う**広島AIアシュアランス協議会(HAAC)**は、同プロセスの「パートナーズコミュニティ」に参画しました。協議会では、株式会社オンザリンクスが代表組織を務めています。

この国際的な枠組みの中で、株式会社AIアシュアランスが特に貢献したいのは、AIガバナンスの理念と、社会で実際に使える検証技術をつなぐことです。


私たちが担いたい、3つの役割

1.AIガバナンスの原則を、実際に確認できる条件へ

「安全であること」「説明責任を果たすこと」「人間の適切な監督を確保すること」。

こうした原則は重要ですが、それだけでは、個々のAI判断を採用してよいかは決められません。

私たちは、原則を企業や行政の業務における具体的な採用条件、必要な根拠、責任の所在へ接続する技術を発展させていきます。

2.判断の正しさを、第三者が独立して検証できるようにする

国や地域によってAIの制度や評価基準が異なることは、自然なことです。

重要なのは、すべての評価基準を無理に統一することではありません。

異なる制度や評価基準の下でも、合意された条件や命題が成立しているかを、共通の方法で検証できること。

私たちは、Lean 4などによる形式検証を活用し、定義された条件の下での成立性を第三者が独立して確認できる技術を追求しています。

これは、AIの安全性全体や法令への適合を一括して証明するという意味ではありません。何が確認でき、何が未確認なのかを明確にすることも、検証技術の重要な役割です。

3.検証技術を、実際の産業や行政へ接続する

優れたAIガバナンスも、現場で利用できなければ社会は変わりません。

当社では、責任OS(ADIC)を中心に、AIの判断を採用・実行する条件と、その根拠を確認する技術を研究開発しています。

その実践として、医薬品コールドチェーンにおける引渡し判断、自治体AIの回答採用、プライバシー、生成情報の利用管理などについて、公開PoCを進めてきました。

今後も物流、製造業、行政、金融、サイバーセキュリティなど、分野を越えて利用できる検証基盤を目指します。


AIセーフティへの貢献――サイバーアシュアランスの技術を通じて

AIの安全性は、AIモデル自体の振る舞いだけで確保できるものではありません。

AIを組み込んだシステムが、サイバー攻撃や障害などのリスクに直面した際にも、重要な操作や判断を適切な条件の下で実行できることが重要です。

当社は、独自のサイバーアシュアランス技術を通じて、重要操作やシステム切替(フェイルオーバー)などの実行条件と根拠を検証し、条件が成立しない場合には実行を許可しない仕組みの研究開発を進めています。

AIの判断の安全性だけでなく、その判断が実行されるシステムの安全性と信頼性にも貢献する。

私たちは、この両面からAIセーフティの実現を支えていきたいと考えています。


広島から世界へ――私たちが目指すもの

私たちは、広島AIプロセスを、理念への賛同にとどまらず、具体的な技術と実装成果を国際社会へ届ける機会として捉えています。

国際的な議論を現場の技術へつなぐこと。

現場で得られた成果を、第三者が検証できる形で示すこと。

そして、その知見を国や産業の違いを越えて利用できるようにすること。

広島AIアシュアランス協議会が多様な組織をつなぐ連携の場である一方、AIアシュアランスは、その実現を支える独立した技術開発主体として貢献していきたいと考えています。

AIを信頼して使う社会から、AIの判断を検証したうえで安心して使える社会へ。

広島AIプロセスの理念を、社会を動かす技術へ。

日本を、世界で最も安心してAIを活用できる社会へ。そして、その実践を世界へ。

株式会社AIアシュアランスは、この実現に向けて取り組んでまいります。


関連情報・公開技術

広島AIプロセス・フレンズグループ パートナーズコミュニティ(総務省)https://www.soumu.go.jp/hiroshimaaiprocess/supporters.html

広島AIアシュアランス協議会(HAAC) https://hiroshima-ai-assurance.com/

※HAACのパートナーズコミュニティ参画は、当社や当社技術に対するG7、日本政府、OECD等による認定・認証を意味するものではありません。

 
 
 

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